【9月26日 AFP】男子テニス、世界ランキング58位のフェルナンド・ベルダスコ(Fernando Verdasco、スペイン)は25日、新型コロナウイルス検査で陰性の結果が続いていた中、1度陽性反応が出て全仏オープン(French Open 2020)から失格になったことを受け、「腹立たしさと激怒」を示した。

 現在36歳のベルダスコは、すでに8月に無症状で陽性反応が出たため隔離期間を過ごした後、イタリア・ローマとドイツ・ハンブルク(Hamburg)などで「複数回」検査を受けたが、全仏オープンが行われるパリで22日に陽性になるまでは、すべて陰性だったという。

 元世界ランク7位のベルダスコはコメントを発表し、「他の選手でも同様のケースが起きているのを目にしていたから、別の検査を受けられるように経緯を説明した」「こうしたすべての状況を考慮し、大会やドロー抽選まで何度か検査をする時間があったにもかかわらず、ローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)は新たに別の検査を実施することを拒否した」と語った。

 ベルダスコによれば、その後24日に自分で二つ検査を受け、結果は再び陰性だったという。

「これはどの選手にも起こりうる。個人的には、不当な失格を免れることができるよう、少なくとも新たな検査を受けるチャンスが認められるべきだと思う」「1回目の検査結果が間違いだったことを証明する機会を与えず、私から参加する権利を奪ったローラン・ギャロスの運営にとてつもない腹立たしさと激怒を伝えたい」

 フランステニス連盟(FFT)は20日、男子シングルスの予選に出場予定だった5選手の棄権を発表しており、うち2選手は新型ウイルス検査で陽性となり、他の3選手は陽性だったコーチと接触していたという。(c)AFP