【9月26日 AFP】スペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)に所属するアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(Lionel Messi)は25日、チームメートのルイス・スアレス(Luis Suarez)が放出されて同クラブの問題がまた一つ示されたとしながらも、「いまさら何も驚かないというのが本心」との心境を明らかにした。

 ウルグアイ代表FWのスアレスがアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)に移籍することが決まり、涙ながらにバルセロナに別れを告げた翌日、メッシは悲しみと嘆きをあらわにし、「このクラブ史上最も重要な選手の一人として、君にはそれにふさわしい送別があったはず」「それに、こんな形で解雇されるべきではなかった」とつづった。

 スアレスもこの投稿に応えてメッシをたたえると、バルセロナの上層部に対する不満をほのめかしながら、「君こそがナンバーワンだ。このクラブやサッカー界における君の存在の大きさを、一部の人間にごまかされてはならない」と書き込んだ。

 また、メッシとスアレスと共に2014年から2017年まで「MSN」と呼ばれる3トップを形成した後、フランス・リーグ1のパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に移籍したネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)も、「彼らのやり方は信じられない」と辛辣(しんらつ)な一言で2人のスレッドに加わった。

 メッシはジョゼップ・マリア・バルトメウ(Josep Maria Bartomeu)会長と長年の確執を抱えており、それは先月行われた欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2019-20)準々決勝でバルセロナが2-8でバイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)に歴史的大敗を喫してからさらに深まった。

 チーム退団を強行しようとしていたメッシは結局契約の最終年も残留することを受け入れたが、その一方でスアレスとアルトゥーロ・ビダル(Arturo Vidal)という最も親しかったチームメート2人はクラブを去った。

 33歳のスアレスはこの日、マドリードで身体検査を終えて2年契約でアトレティコに加入し、「新たなモチベーションや、自分はまだ戦えるということを示す目標と共に、これからもプレーを続けていく」と語った。(c)AFP