【9月26日 CGTN Japanese】英科学誌ネイチャー(Nature)は23日付の社説で、「中国は地球規模の生物多様性のガバナンスにおいて重要な役割を発揮しており、中国の科学者は世界が耳を傾けるべき貴重な経験を持っている」と指摘しています。

 社説は、生物多様性条約(CBD)事務局がこのほど公表した「地球規模生物多様性概況第5版(GBO-5)」を引用し、「2010年に設定した、2020年までに達成を目指す20の個別目標のうち、6つが部分的に達成した以外は、他はすべて未達だ。2019年の各国の分析で、約100万の動植物種が絶滅の危機にひんしていることが明らかになった」としています。

 2021年には国連の生物多様性条約第15回締約国会議(COP15)が中国の昆明(Kunming)で開催されます。会議では「ポスト2020生物多様性枠組み」の内容について話し合い、2021~2030年の新たな地球規模生物多様性目標を設定する予定です。

 社説はまた、「中国の科学者は、中国が生態系保護と経済発展を両立させる上での中心的存在だ。その経験は、他の国々が生物多様性と生態システムを保護するための重要な学習の機会を提供できる」と指摘しました。

 国連は30日にオンライン形式で生物多様性サミットを開催します。ネイチャーは、サミットに出席予定の多くの国の代表団を取材しました。誰もが来年のCOP15が各国を団結させ、政治的な相違を棚上げし、地球規模の生物多様性に関する新たな目標について合意に達することを望んでいます。(c)CGTN Japanese/AFPBB News