【9月26日 Xinhua News】中国四川省(Sichuan)成都市(Chengdu)にある成都高新減災研究所で22日、複数災害早期警報技術研究センターが正式に発足した。地震や地滑り、土石流、山崩れ、山火事など、複数種の災害に対する早期警報技術を研究する。

 同研究所の王暾(Wang Tun)所長によると、以前は地震に対してのみ早期警報を出していたが、2015年からは警報を発信する災害の種類を拡大。現在、リモートセンシングによる静止衛星や気象データネットワーク、小型無人機、地震早期警報ネットワーク、地質災害潜在リスクデータベースなど20種類余りのデータソースで「宇宙・空・地上・地下」にわたる立体的なモニタリングネットワークを構築し、試験運用の段階ですでに100回余り速報を出している。

 同研究所は11年から一般向けに地震速報を発信しているが、その他の災害については実用化の手前にある。

 同研究所の地震早期警報技術は現在、世界をリードする成果を収めており、システムの平均反応速度、死角の範囲、マグニチュードの誤差などの主要技術はどれも世界トップレベルにある。同研究所が構築した地震早期警報ネットワークは、中国で地震が発生する地域の人口の約90%(約6億6千万人)を網羅し、これまで57回の破壊性地震(マグニチュード4・7以上の地震)の早期警報の発信に成功している。(c)Xinhua News/AFPBB News