【9月27日 東方新報】国務院新聞弁公室は今月18日、「中国軍隊の国連平和維持活動(PKO)参加30年」白書を発表。30年にわたる中国軍の国連PKOでは、累計4万人の官兵を派遣し、25のプロジェクトを推進。そのプロセスで16人の官兵の貴い犠牲をはらった。90か国に上る国々と協力しながら、10か国・地域以上の現場で組織活動を展開してきた。

 18日の会見では国連PKOセンターの主任の羅為(Luo Wei)少将が「30年来、中国は積極的に責任ある大国としての使命を履行、実際に世界平和を守るという崇高な約束を実践してきた。中国のPKO部隊は紛争の平和的解決を推進し、地域の安全安定を維持し、当事国の経済社会発展を促進するなど多方面で重要な貢献をしてきた」と力説していた、

 これは中国にとって初のPKO白書だが、その内容も5つ、初めての言及がある。

 まず、初めて明確に中国の軍隊が国連PKOに参加した初心と使命が提示された。それは、大国としての責任を果たし、世界平和を維持し人類運命共同体を建設するということだ。「この初心と使命感が生まれたのは、中華民族の平和を愛するDNAが源であり、中国人民の天下に対する感情、人民軍隊の根本的宗旨、中国の大国としての責任感が源にある」と羅為少将は説明した。

 次に、初めて中国軍隊の国連PKO参加の政策背景について説明された。それは「6つの堅持」に概括される。国連憲章の趣旨と原則の堅持、PKO行動基本原則の堅持、共に相談し、共に建設し、共に分かち合うグローバル統治理念の堅持、共同・総合・協力による持続可能な新安全保障観の堅持、平和方式による紛争解決の堅持、堅固なパートナーシップの堅持、だ。

 3つ目に初めて中国軍の国連PKOにおける主要任務を整理した。白書は中国軍がPKOに参加した30年間に推進した任務の系統的分析と総括を行い、停戦を監督し、状況を安定させ、民間人を保護し、治安を維持し、保障を支援し、希望を広める六大任務に類型化し、し、その中でも「希望を広めるという点に、明確に中国的特色がある」とした。

 4つ目は初めて、詳細にこの5年の間に中国が全面的に実施した国連PKOサミットで約束の履行状況を詳細に説明した。

 羅為少将によれば、2015年に習近平(Xi Jinping)国家主席は国連PKOサミットに出席し、PKO支持のための6項目の約束を宣言した。この5年間で、中国政府と軍はこの習近平の決定を着実に実施し、8000人規模のPKO待機部隊を組織し、より多くの人員をPKOに送り込み、各国で大量の平和維持人員の研修を行い、アフリカ連合(AU)に無償の軍事援助を行い、平和維持任務に最初のヘリ部隊を派遣し、中国―国連平和発展基金を設立し、新時代のPKOを支持する中国軍の新たな貢献を示した、という。

 5つ目に、初めて中国軍は国連PKOへの参加に関するビジョンとイニシアチブを策定した。羅為少将は「世界は百年に一度の未曾有(みぞう)の大変局に直面しており、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)は、この変局を加速させている」と説明。「国際社会が人類の運命共同体の理念を維持し、6つの方面から国連平和維持活動の強化と改善を行うための中国のイニシアチブとビジョンをしめしたものだ」という。

 国際社会が風雲急を告げる中、中国は終始、世界平和の建設者であり、グローバル発展の貢献者であり、国際秩序の擁護者であり、中国軍は終始、世界平和と発展の正義のパワーであるという国際社会へのアピールが白書全文1万4000字の中に込められている。

 英語、仏語、ロシア語、ドイツ語、スペイン語、アラビア語、日本など8種の言語に翻訳され、人民出版社(People's Press)、外文出版社(Foreign Languages Press)から分けて出版され、全国の新華書店にも並ぶという。 (c)東方新報/AFPBB News