【9月26日 Xinhua News】中国科学院合肥物質科学研究院プラズマ物理研究所が国際熱核融合実験炉(ITER)計画用に研究開発した重要部品の補正コイルが22日、完成し納品された。間もなくフランスのITER建設現場に向け輸送される。

 今回納品した補正コイル3組18点は、ITER本体の重要部品で、主にコイルの製造やジョイント、導線、組み立ての誤差で発生するトロイダル磁場コイルとポロイダル磁場コイルの巻線配置のずれによる誤差磁場を補正するために用いられる。

 ITER計画は現在、世界で最も規模が大きく影響力がある国際大型科学プロジェクトで、中国は2006年に計画参加契約を結んだ。中国科学院合肥物質科学研究院プラズマ物理研究所がITER中国作業部会の中核機関として、複数のITER調達パッケージに関する研究開発任務を担当している。

 補正コイルの引き渡し式では、ITERのベルナール・ビゴ機構長らが中国の核融合研究の成果と核融合工学技術の進展を高く評価すると述べた。(c)Xinhua News/AFPBB News