【9月25日 AFP】米IT大手グーグル(Google)は25日、同社が提供するサービス「ストリートビュー(Street View)」から、オーストラリアにある世界最大級の一枚岩「ウルル(Uluru)」(英語名「エアーズロック、Ayers Rock」)の写真を削除したと発表した。先住民の聖地であるウルルは、昨年から登山禁止となっている。

 国立公園を管理するパークス・オーストラリア(Parks Australia)が、ウルルを所有する先住民アボリジニのアナング(Anangu)人の意向に沿って、ストリートビューからウルルの写真を削除するよう求めていた。

 オーストラリア中部ウルルカタジュタ国立公園(Uluru-Kata Tjuta National Park)にあるウルルは2019年10月、アナング人の求めに応じて登山禁止となった。

 グーグルの広報は、「アナング人にとって、ウルルカタジュタ国立公園が非常に神聖な場所だと理解している」「パークス・オーストラリアがストリートビューへの写真投稿への懸念を示したことを受けて、即座に問題の写真を削除した」と述べた。

 グーグルによると、削除されたウルルの写真は、登山が禁止される前に撮影されたものだという。(c)AFP