【9月25日 AFP】(更新)来年2月に開催予定のブラジル・リオデジャネイロ(Rio de Janeiro)のカーニバルが、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で無期限延期されることが決まった。主催者が24日、発表した。

 世界的に有名なリオのカーニバルを主催するリオデジャネイロ・サンバスクール独立連盟(LIESA)のジョルジ・カスタニェイラ(Jorge Castanheira)代表は、「イベントを延期しなければならないという結論に達した。とにかく、2月には開催できない。サンバスクールには、2月までに準備を整える時間も資金も組織もない」と記者団に語った。

 世界中から数百万人の観客を集めるリオのカーニバルは、伝染病のパンデミック(世界的な大流行)の中では疫学的に悪夢のようなイベントといえる。主会場「サンボドロモ(Sambadrome)」では露出の多い衣装を着たダンサーや打楽器隊のパレードに大勢の見物客が集まり、街路も踊る人々でごった返す。密接した状態でのパーティーが夜通し続くのだ。

 ただ、今回の中止発表は、LIESAが主催する名門サンバスクールのパレードコンテストについてのみで、「ブロコス」と呼ばれる路上パーティーは対象外。リオデジャネイロ市当局は、ブロコスの開催を許可するかどうかをまだ明らかにしていない。

 ブラジルの新型コロナ感染者は累計470万人、死者は約14万人に上っている。死者数は米国に次いで世界で2番目に多い。感染拡大のペースは7月のピーク時からやや鈍化しているものの、保健省の統計によると過去2週間の1日当たり平均感染者数は3万人近く、憂慮すべき状況が続いている。(c)AFP