【9月25日 AFP】6月にハンドサイクルのレース中にトラックと衝突し、重傷を負った元フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)ドライバーのアレックス・ザナルディ(Alex Zanardi)が、現在も高度治療室(準集中治療室)に置かれた状態の中で「意思疎通の兆候」を示していると、医師団が24日に公表した。

【写真】F1参戦時代のザナルディ

 イタリア・ミラノ(Milan)にあるサンラファエレ(San Raffaele)病院は発表文で、現在53歳のザナルディが視覚および聴覚を刺激する「環境に対して一瞬かつ初期の意思疎通の兆候を示している」と明かした。

 その一方で、「このように目覚ましい回復は見せているが、医師団は全体的に複雑な臨床的状況が続いていることを踏まえ、予後診断を下すには時期尚早であると強調している」と説明。また、「最初の治療介入は、数日前に成功裏に実施された。すでに2回目も数週間後に計画されている」と述べた。

 6月19日にイタリア・トスカーナ(Tuscany)州で開催されたハンドサイクルのロードレースで自転車のコントロールを失い、対向車と衝突して頭部に深刻なけがをしたザナルディは、最近も頭顔の再建手術を受けていた。(c)AFP