【9月25日 CNS】中国・西安市(Xi'an)のある住宅団地の芝生に最近、「ペット用公衆トイレ」が設置され、話題となっている。

 トイレの広さは1平方メートルで、三方をフェンスで囲い、中に砂を敷いている。見た目はただの小さな砂場のようだが、両側に「猫と犬のトイレ」「ただいま使用中、君子邪魔するなかれ」と書かれた看板を設置している。

 中国では高い経済成長に伴い、生活が豊かになってペットを飼う市民が急増している。2019年のペット産業の規模は2000億元(約3兆894億円)。2012年と比べて6倍に膨れあがり、米国に次ぐ世界第2位のペット消費市場といわれている。一方で、散歩中のおしっこの始末に関する苦情やトラブルも増えている。

 ペット用トイレを設置した住宅団地では、「少しの自覚が街をきれいにする」「文明的に犬を飼おう」というスローガンが掲げられている。住宅団地の管理職員は「飼い主のマナーと生活環境を向上し、住民とペットが一緒に暮らせる環境作りをしたい」と話している。(c)CNS/JCM/AFPBB News