【9月25日 AFP】サッカーUEFAスーパーカップ(UEFA Super Cup 2020)が24日、ハンガリー・ブダペストで行われ、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)は延長戦にMFハビ・マルティネス(Javi Martinez)がヘディングで決勝点を挙げてセビージャFC(Sevilla FC)を2-1で下し、優勝を果たした。

 バイエルンがPK戦の末にチェルシー(Chelsea)を下した2013年大会でも、延長後半アディショナルタイムに劇的な同点弾をマークしたマルティネスはこの日、1-1で迎えた104分に決勝点を挙げ、欧州王者であるチームに今年四つ目のタイトルをもたらした。

 ルーカス・オカンポス(Lucas Ocampos)のPKで早々に先制され、レオン・ゴレツカ(Leon Goretzka)の同点弾で追いついたバイエルンは、後半に2度ネットを揺らすもどちらも得点とは認められなかった。

 しかし99分、ハンジ・フリック(Hansi Flick)監督の下で定位置を失い、スペインへの復帰もうわさされるマルティネスが途中出場を果たすと、ヘディングで決勝点を奪い、2月から続くチームの連勝試合数を23に伸ばした。

 マルティネスは独スカイ(Sky)に「バイエルンのユニホームを着る時は、いつだって全力を尽くそうとするもの。きょうはそれを再び示せた」とコメントした。

「ゴールを決めてチームを助けたいといつも思っている。夢がかなった」

 30日にホームで行われるドイツ・スーパーカップ(DFL Super Cup 2020)でボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)を下せば、バイエルンは今年5冠目となる。

 プスカシュ・アリーナ(Puskas Arena)に足を運んだ1万5180人の観客の中には、ドイツとスペインから観戦に訪れた両チームのファンもわずかにおり、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)が欧州を襲った3月以降では、バイエルンとセビージャはどちらも初めてファンの前でプレーした試合となった。(c)AFP