【9月24日 AFP】ベラルーシ各地では23日、アレクサンドル・ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領が事前告知なしの非公開就任式で6期目の就任宣誓を行ったことを受けて新たな大規模デモが行われ、警察が催涙弾を使用して鎮圧に当たり、150人以上が逮捕された。欧米諸国は、ルカシェンコ氏の大統領就任を承認しないと表明している。

 首都ミンスクなどの複数の都市で行われた抗議デモでは、大勢がルカシェンコ政権への抗議を示す紅白の旗を掲げた。

 ミンスクでは覆面の機動隊とデモ隊が衝突。人権団体「ビアスナ人権センター(Viasna Human Rights Centre)」によると、ミンスクや南西部ブレスト(Brest)などで150人以上が拘束された。

 ベラルーシでは8月に行われた大統領選以降、不正に抗議するデモが続いている。

 ドイツなど欧州諸国や米国は、ルカシェンコ氏の大統領就任の承認を拒否した。米国務省の報道官は、「発表された選挙結果は不正で、正当性を欠いている」と指摘。「米国は、アレクサンドル・ルカシェンコ氏を正当に選出されたベラルーシ大統領だとみなすことはできない」と述べた。(c)AFP/Tatiana Kalinovskaya