【9月24日 AFP】サッカーイングランド・フットボールリーグカップ(England Football League Cup 2020-21)は23日、3回戦が各地で行われ、チェルシー(Chelsea)は新加入のMFカイ・ハヴァーツ(Kai Havertz)のハットトリックなどで、2部バーンズリー(Barnsley)に6-0で大勝した。チェルシーのフランク・ランパード(Frank Lampard)監督は、ハヴァーツの挑戦は始まったばかりだと述べた。

 総額2億ポンド(約268億円)を投じた今夏の補強の中でも、最も高額な7100万ポンド(約95億円)と報じられる移籍金でドイツ・ブンデスリーガ1部のバイヤー・レバークーゼン(Bayer Leverkusen)から加入したハヴァーツは、プレミアリーグの最初の2試合でなかなかインパクトを残せなかった。

 0-2で敗れた20日のリバプール(Liverpool FC)戦から引き続き先発起用されたのは、21歳のハヴァーツを含め3人しかいなかったが、同選手がキャリア初となるハットトリックを記録したことで、ランパード監督の采配は報われた。

 ランパード監督は「カイには満足している。彼に望んでいたすべてだった」「彼はプレシーズンがなかったから、チームのプレースタイルやプレスのかけ方を理解してもらうために、ピッチ上で仲間とプレーする時間をより多く与えたかった。カイにとって素晴らしい夜になったが、まだ最初の一歩にすぎない」とコメント。

 ハヴァーツ本人は「3点も決められてとてもうれしい。けれど、このクラブでの挑戦は始まったばかりだし、もっともっとゴールを決めたい」と語った。

 同じく新加入のDFチアゴ・シウバ(Thiago Silva)とベン・チルウェル(Ben Chilwell)がデビューを果たしたチェルシーは、FWタミー・アブラハム(Tammy Abraham)とMFロス・バークリー(Ross Barkley)が先発のチャンスをしっかりと生かして共にゴールを奪ったほか、FWオリヴィエ・ジルー(Olivier Giroud)にも得点が生まれた。

 チェルシーは16強で、トッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)と4部レイトン・オリエント(Leyton Orient)の勝者と対戦予定。しかし、オリエントで新型コロナウイルスの陽性反応者が複数確認されたため、22日に行われるはずだったトッテナムとの一戦は延期が決まり、この試合の扱いは未定となっている。

 同日に行われた他の3回戦では、アーセナル(Arsenal)が敵地でレスター・シティ(Leicester City)に2-0で勝利。

 クリスチャン・フクス(Christian Fuchs)のオウンゴールで先制し、終盤にはエディ・エンケティア(Eddie Nketiah)が追加点を挙げたアーセナルは、24日の試合でリバプール(Liverpool FC)が3部リンカーン・シティ(Lincoln City)に勝利すれば、来週は3日間で2度リバプールとアウェーで対戦する可能性がある。

 エバートン(Everton)は、GKジョーダン・ピックフォード(Jordan Pickford)が二つのミスを犯しながらも、3部フリートウッド・タウン(Fleetwood Town FC)を5-2で下し、開幕から続く好調を維持した。(c)AFP/Kieran CANNING