【9月24日 AFP】オランダサッカー協会(KNVB)は23日、同国代表の新監督にフランク・デ・ブール(Frank de Boer)氏を招へいしたと発表した。

【写真】デ・ブール監督のビフォーアフター

 同国代表の通算出場試合数で3位につけるデ・ブール氏は、スペイン1部リーグのFCバルセロナ(FC Barcelona)を指揮するために辞任したロナルド・クーマン(Ronald Koeman)監督、そしてドワイト・ローデベーヘス(Dwight Lodeweges)暫定監督の後任となる。

 KNVBは発表文の中で「50歳のデ・ブール氏が、2022年のW杯カタール大会(2022 World Cup)までオランイェ(Oranje、オランダ代表の愛称)を指揮する」と記した。

 また「チームをすぐに率いる予定」のデ・ブール氏は、「今後予定されているメキシコとの国際親善試合、ボスニア・ヘルツェゴビナとイタリアとのUEFAネーションズリーグ(UEFA Nations League 2020-21)でベンチに座る」という。

 才能豊かな左利きのDFとして知られ、1990年から2004年まで同国代表でプレーしたデ・ブール氏は、指導者として浮き沈みのあるキャリアを送ってきた。

 2007年、オランダ・エールディビジの名門アヤックス(Ajax)でアシスタントコーチとして指導者キャリアをスタートさせたデ・ブール氏は、フィリップ・コクー(Phillip Cocu)氏と共にベルト・ファン・マルワイク(Bert van Marwijk)監督の下で2010年のW杯南アフリカ大会(2010 World Cup)に出場した同国代表のコーチを務め、チームの決勝進出に貢献したが、最後はスペインに敗れ準優勝に終わった。

 同年にアヤックスの暫定指揮官に就くと、就任1年目ながらチームをリーグ優勝に導き、そこからエールディビジで4連覇の偉業を成し遂げた史上初の監督となった。

 その後2016年にアヤックスの監督を辞任すると、同年8月にイタリア・セリエAのインテル(Inter Milan)と3年契約を結んだが、黒星が続き就任からわずか85日で解任された。2017年6月にはイングランド・プレミアリーグに所属するクリスタルパレス(Crystal Palace)の新指揮官に就任したが、1得点も奪えず開幕4連敗を喫すると、こちらもわずか約3か月で解任となった。

 2018年12月には米メジャーリーグサッカー(MLS)のアトランタ・ユナイテッド(Atlanta United FC)の新監督に就任。1シーズン目にUSオープンカップ(2019 Lamar Hunt U.S. Open Cup)とカンペオネスカップ(2019 Campeones Cup)を制し、プレーオフではチームを東カンファレンス決勝にまで進出させた。

 しかし、またしても黒星が続いたことでユナイテッドとデ・ブール氏は今年7月に契約を解除していた。(c)AFP/Jan HENNOP