【9月23日 AFP】(更新、写真追加)神経剤ノビチョクを使用した毒殺未遂の被害に遭ったとみられているロシアの野党勢力指導者、アレクセイ・ナワリヌイ(Alexei Navalny)氏が、32日間にわたり入院していた独ベルリンのシャリテ大学病院(Charite University Hospital)を退院した。同病院が23日、発表した。

 シャリテ大学病院は「ナワリヌイ氏の回復と現在の体調に基づけば、完治も可能だと考えている」との見解を表明。一方で、毒物の長期的な影響があるかどうかは現時点では分からないとしている。

 欧州諸国は事件をめぐる説明をロシアに求めているが、ロシア政府は関与を否定。23日には、ナワリヌイ氏が「他のロシア市民と同じく」自由に帰国できるとの見解を示した。ただ同氏の広報担当者キラ・ヤルミシュ(Kira Yarmysh)氏のツイッター(Twitter)投稿によると、ナワリヌイ氏は当面の間、ドイツでリハビリを続ける予定だとされる。(c)AFP