【9月23日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)のアダム・シルバー(Adam Silver)コミッショナーが22日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う不透明な状況が今も続いていることから、2020-21シーズンの開幕は年明け以降になる可能性が高いと話した。

 米CNNのパネルディスカッションに登場したコミッショナーは、来季はレギュラーシーズン全82試合を消化し、さらにはファンの入場を解禁することを目標にしたいと話したが、それには来季の開始を今年12月から来年1月に遅らせる必要があるだろうと続けた。

 コミッショナーは、米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)のアンソニー・ファウチ(Anthony Fauci)所長から得たフィードバックに基づいて、「私としては、2020-21シーズンではあるが、2021年になるまで開幕しない可能性が最も高いと思う」とコメントした。

「最速で今年のクリスマスにスタートできると以前に話したが、けさファウチ氏の話を聞いて情報を得る中で、1月にずらした方が良いと引き続き信じている。来季の目標は、いつも通りのシーズンにすることだ」

 来年1月まで開幕しなければ、同7月23日に開幕が延期された東京五輪とシーズンのクライマックスの日程がかぶるのはほぼ間違いなく、コミッショナーも、そうなれば米国代表にNBAのトップスターが入らない可能性は高いと示唆している。

「米国には優れた選手が数多くいるということを付け加えておく。最高の15人で五輪を戦えない事態には直面するかもしれないが、その際は他の優秀な選手たちが戦ってくれるはずだ」 (c)AFP