【9月23日 AFP】インドと中国は軍司令官級の会談で、係争地であるヒマラヤ(Himalaya)地域の国境地帯への「部隊の増派の停止」などで合意した。インド軍が22日夜、発表した。

 発表によると、両国は「前線への部隊の増派の停止、現地の状況の一方的な変更の自制、状況を複雑化し得るあらゆる行動の回避」に加え、「誤解や誤った判断」を避けるため、次の協議を「可及的速やかに」実施することでも合意した。

 ともにアジアの大国で核保有国でもある両国の関係は、6月15日に標高の高い山岳部のラダック(Ladakh)地方で武力衝突が発生しインド側に20人の死者が出て以降、悪化していた。

 両国の軍司令官は6月の衝突を受けて緊張緩和に向けて協議を繰り返していたが、進展はほぼなかったとみられる。21日に6回目の協議が行われていた。(c)AFP