【9月22日 AFP】英国系フランス人俳優のマイケル・ロンズデール(Michael Lonsdale)さんが21日、死去した。89歳だった。代理人がAFPに明らかにした。ロンズデールさんは、「007」シリーズの作品で演じた悪役などで世界的に知られていた。

 代理人によると、1931年5月24日、英軍人の父とフランス人の母の元にパリで生まれたロンズデールさんは、同市の自宅で亡くなったという。

 バイリンガルだったロンズデールさんの俳優人生は60年にわたり、アートシアター系の実験映画から大型予算を投じた大衆作品まで、200以上の役を自在に演じ分けた。

 代表作は2010年の『神々と男たち(Of Gods and Men)』で、トラピスト修道院の修道士役を演じた。

 ただロンズデールさんの出演作で最も有名なのは、ジェームズ・ボンド(James Bond)役のロジャー・ムーア(Roger Moore)さんと共演した1979年の『007/ムーンレイカー(Moonraker)』。サディスティックな実業家ヒューゴ・ドラックス(Hugo Drax)役で、世界中の人々の記憶に残っている。(c)AFP