【9月22日 AFP】インドに新しく配備されたフランス製戦闘機「ラファール(Rafale)」が、中国国境の係争地帯上空で慣熟飛行を行った。当局者が21日、AFPに明らかにした。共に核保有国のインドと中国の両軍は今年6月、この係争地帯で激しく衝突し、死者も出ている。

 匿名を条件に取材に応じたインド空軍高官は「ラダック(Ladakh)地方など、われわれの作戦領域内でラファール戦闘機が慣熟飛行を行った」と語った。いつから飛行を開始したかは明かさなかったが、AFPフォトグラファーは21日、ラダック地方のレー(Leh)上空を通過するラファール戦闘機を目撃した。

 インド国防省は声明で「(ラファール戦闘機は)先進兵器の発射を含め、他の戦闘部隊との集中合同演習を行った」と発表した。

 インドは中国など他の大国と比べて軍事力で後れをとっていると認識しており、総勢約140万人規模の国軍の補強手段の一つとしてラファールを購入した。(c)AFP