【9月22日 AFP】台湾は21日、中国軍機が南西部の防空識別圏(ADIZ)に進入したことを受け、戦闘機を緊急発進させ、ミサイル防衛システムを配備したと明らかにした。中国軍機の台湾ADIZ進入は、5日間で4回目。

 台湾国防部(国防省)によると、進入したのは中国軍のY8対潜哨戒機2機。

 同空域には先週、中国軍の戦闘機と爆撃機が3回進入していた。うち2回は米高官による異例の訪台中だった。米国は2か月間で2回、台湾に高官を派遣しており、中国の反発を招いている。

 台湾の厳徳発(Yen De-fa)国防部長(国防相)は、「われわれの主たる方針は、挑発したり、挑発を激化させたり、武力紛争を起こしたり、誤射を誘発したりすることではない」「しかし、戦争を恐れてはおらず、自衛と反撃に必要な権利は維持しなければならない」と述べた。(c)AFP