【9月22日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2020)は21日、女子シングルスの予選出場者1人が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の検査で陽性となり、大会を棄権したことを明らかにした。

 大会関係者は選手の名前を公表せずに、「大会の衛生プロトコルに従い、当該選手は女子シングルスおよび予選ドローから辞退した」とする一方で、この選手が7日間隔離されることになると説明した。また、前日には他にも5選手が同様の運命をたどったと明かした。

 開催日程が今月27日から来月11日までに変更された四大大会(グランドスラム)のクレーコート大会は、本戦出場を懸けて男子の予選が21日に開幕し、女子の予選が22日から始まることになっている。

「17日以降、合計900件の検査が行われた」という全仏オープンのトーナメントディレクターを務めるギー・フォルジェ(Guy Forget)氏は先日、出場選手の検査は「到着と同時に行われ、1回目の陰性結果が戻され次第、出場資格が与えられることになる」と明らかにしていた。

 2回目の検査は72時間以内に実施され、大会で勝ち上がっている選手はさらに5日ごとに検査を受けることになっている。大会は再びスタンドにファンを迎えることを望んでいるが、1日の観客数は当初計画されていた2万人から5000人に削減された。(c)AFP