【9月22日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は21日、中国発の人気動画投稿アプリ「ティックトック(TikTok)」の事業再編案について、同アプリの開発元である中国企業が経営に関与することを許す合意はいかなるものも承認しない意向を表明した。ティックトックが米企業と達した合意の行方に暗雲が立ち込めている。

 ティックトックは、米ソフトウエア大手オラクル(Oracle)と米小売り大手ウォルマート(Walmart)がデータパートナーとなり、ウォルマートと共に新会社ティックトック・グローバル(TikTok Global)の株式を保有することで合意に至った。

 だが、ティックトックを運営する中国IT企業バイトダンス(ByteDance、字節跳動)と米企業側の間では、各社の新会社に対する出資率や、データやアルゴリズムの所有権をめぐる見解が食い違っており、事業再編案の詳細ははっきりしない。

 トランプ氏は21日、FOXニュース(Fox News)で、バイトダンスは経営に「全く関与しない。関与するならば、取引をしないのみだ」と明言。オラクルとウォルマートが「支配的利権を有することになる。すべてはオラクルによるクラウドに移されることになる、(中略)オラクルに完全に支配されることになる」と述べた。(c)AFP