【9月22日 AFP】中国空軍がこのたび制作したプロモーション動画に、映画「トランスフォーマー(Transformers)」シリーズや『ザ・ロック(The Rock)』といった有名ハリウッド(Hollywood)映画のシーンが盛り込まれていることが判明し、ソーシャルメディア上では世界第2の軍事大国がなぜにと「総攻撃」を受けている。

 中国人民解放軍(PLA)空軍のプロパガンダ機関が制作したこの動画は、同軍の中長距離爆撃機H6を紹介するもので、中国版ツイッター(Twitter)の「微博(ウェイボー、Weibo)」では再生回数が472万回に達している。

 中国空軍の兵士らが華麗に空を舞い、高高度での躍動感あふれるアクションを見せるこの動画には、インド洋のディエゴガルシア(Diego Garcia)島や米領グアム(Guam)など、米軍基地に酷似した基地を攻撃して無事帰還する出撃機が登場する。

 しかし、観察眼の鋭い中国のソーシャルメディアユーザーらは、矛盾点をたちまち発見してしまった。

 ミサイルが爆発するシーンには、『トランスフォーマー/リベンジ(Transformers: Revenge of the Fallen)』、『ザ・ロック』、『ハート・ロッカー(Hurt Locker)』という3つのハリウッド映画の映像が使用されているとされ、ウェイボー上には独創性に欠けるとする声が集まった。

 あるユーザーは「軍事大国の夢の正体は、米国映画の継ぎはぎか」と投稿。他にも「国内の軍用機を宣伝するのにハリウッド映画のシーンを使う、なぜわざわざそんなことを?」、「自国のプロモーションビデオに、なぜ自国の映像を使わない?」と批判が殺到した。(c)AFP