【9月22日 AFP】バーチャルリアリティー(VR)を使い、オーケストラの団員の一人であるかのように、クラシック音楽の世界を体験できる取り組み「シンフォニー・プロジェクト(Symphony Project)」がこのほど、スペイン・バルセロナ(Barcelona)で始動した。

 この取り組みはロサンゼルス・フィルハーモニック(Los Angeles Philharmonic)で音楽監督も務める、ベネズエラ出身の指揮者グスターボ・ドゥダメル(Gustavo Dudamel)氏の指導の下で行われている。

 ドゥダメル氏はVRを使ったこの取り組みについて「若い世代を音楽の世界へいざない、音楽を理解してもらうための糸口だ。クラシック音楽は古いもの、とっつきにくいもの、両親や祖父母世代のものではなく、時間を超越するものだということを、若者たちに分かってもらえるよう努めていきたい」と話した。

 この取り組みはスペインやポルトガルで今後10年間続けられる予定だ。

 映像は15日撮影。一部、コスモカイシャ(CosmoCaixa)科学博物館提供。(c)AFP