【9月21日 AFP】ベラルーシの首都ミンスクで20日、放水銃や装甲車両などが配置される厳重警備の中、野党支持者ら数万人が抗議デモを行った。ベラルーシでは先月9日の大統領選でアレクサンドル・ルカシェンコ(Alexander Lukashenko)大統領が当選を宣言して以降、野党支持者らが毎週日曜日に大規模な反政府抗議デモを展開している。

 人権団体「ビアスナ人権センター(Viasna Human Rights Centre)」によると、ミンスクやその他主要都市で行われた抗議デモで100人超が拘束された。

 ミンスクでは、19日に行われた女性たちによる抗議デモで数百人が拘束されており、「正義のための行進」と名付けられた20日のデモで参加者は、「ひきょう者は女を殴る」「出て行け」などと書かれたプラカードを掲げ、抗議運動を象徴する赤と白の旗を振りながら市中心部の道を練り歩いた。

 抗議デモに毎週参加しているという元教師のナタリア・チゼビッチ(Natalya Chizhevich)さん(60)は、「欧州はルカシェンコを辞めさせるのに手を貸さない。国民自らが追い出さなければ」と語った。

 複数の独立系メディアは参加者数について推定数万人としている一方、反政府系新聞「ナーシャ・ニーバ(Nasha Niva)」はそれよりも大幅に多い約15万人だったと報道。これまでのデモでは毎回、少なくとも10万人が参加していたとみられている。(c)AFP/Tatiana Kalinovskaya