【9月21日 AFP】ロードレース世界選手権(WGP 2020)第8戦、エミリアロマーニャGPは20日、MotoGPクラス決勝が行われ、モンスターエナジー・ヤマハ(Monster Energy Yamaha)のマーベリック・ビニャーレス(Maverick Vinales、スペイン)が優勝し、総合順位で首位に1ポイント差まで迫った。

 2位にはチーム・スズキ・エクスター(Team SUZUKI ECSTAR)のジョアン・ミル(Joan Mir)、3位にはレッドブルKTMファクトリー・レーシング(Red Bull KTM Factory Racing)のポル・エスパルガロ(Pol Espargaro)が入り、スペイン勢が表彰台を独占した。

 エスパルガロは当初4位でフィニッシュしたが、3位だったペトロナス・ヤマハSRT(Petronas Yamaha SRT)のファビオ・クアルタラロ(Fabio Quartararo、フランス)がトラックリミット超過によるペナルティーを科されたことで、順位が一つ繰り上がった。

 総合順位では、この日8位だったドゥカティ(Ducati Team)のアンドレア・ドビツィオーゾ(Andrea Dovizioso、イタリア)がクアルタラロとビニャーレスを1ポイント差で抑え、なんとかリードを保っている。

 ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ(Misano World Circuit Marco Simoncelli)で行われたレースは、ビニャーレスがポールポジションからスタートしたが、すぐにプラマック・レーシング(Pramac Racing)に所属する地元イタリアの若手フランチェスコ・バニャイア(Francesco Bagnaia)に抜かれた。

 バニャイアは一時2秒半の差をつけ、自身、そしてプラマックにとっての初勝利へ向かって順調に走行していたが、残り7周となったところでコーナーで転倒。このチャンスをつかんだビニャーレスが、今季MotoGPクラス7戦で6人目の優勝者となった。

 地元の英雄であるモンスターエナジー・ヤマハのバレンティーノ・ロッシ(Valentino Rossi)はレース序盤の転倒でリタイアし、母国イタリアのサーキットで大きな失望を味わう結果となった。(c)AFP