【9月20日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーメジャー第2戦、第120回全米オープン選手権(2020 US Open Championship)は19日、米ニューヨーク州ママロネック(Mamaroneck)のウィングドフットゴルフクラブ(Winged Foot Golf Club、パー70)で3日目が行われ、メジャー挑戦2度目のマシュー・ウルフ(Matthew Wolff、米国)は5アンダー「65」をマークし、2位に2打差の単独首位に浮上した。

 先月行われた第102回全米プロゴルフ選手権(2020 PGA Championship)で4位タイだった21歳は、難コースを攻略して通算5アンダーに伸ばした。14ホール中2ホールでしかフェアウエーをキープできなかったものの、うち12ホールでパーオンに成功したウルフは、6バーディー、1ボギーを記録した。

「毎回ラフでライ(ボール周辺の状況)が良かったのでそれを最大限生かした」「ミスを最小化できた。全体的に良い一日だった」

 ブライソン・デシャンボー(Bryson DeChambeau、米国)がイーブンパー「70」で通算3アンダーをキープし2位。また、2010年の全英オープン(The Open Championship)覇者ルイ・ウーストハイゼン(Louis Oosthuizen、南アフリカ)は「68」で通算1アンダーとし単独3位につけた。

 2日目を終え首位だったパトリック・リード(Patrick Reed、米国)と4打差で3日目をスタートしたウルフは、ジャスティン・トーマス(Justin Thomas、米国)が初日に記録した全米オープンの同コースにおける1ラウンドの最少スコア「65」に並んだ。リードは3バーディー、8ボギー、1ダブルボギーでスコアを7つ落とし、通算3オーバーの11位タイまで後退した。

 開始7ホールで4バーディー、3ボギーだった松山英樹(Hideki Matsuyama)は「70」でラウンドを終え、通算イーブンパーで米国勢のザンダー・シャウフェレ(Xander Schauffele)、ハリス・イングリッシュ(Harris English)と4位タイで並んだ。

 松山は1番でバーディー、2番と3番で連続ボギー、4番から3連続バーディー、そしてパー3の7番では3パットボギーを記録。迎えた17番では深いラフからのリカバリーをバンカーに入れた末にダブルボギーをたたき、アンダーパーから落とした。

 メジャー初制覇を目指す松山は、「あしたはきょうのようなバーディーを取って、ボギーを少なくできたらと思う。きょうは良いところと悪いところがはっきりしていて、あしたは良いことを祈ることしかできない」と語った。

 メジャー通算4勝のロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)は「68」で通算1オーバーの7位につけ、首位と6打差から2014年の全米プロ以来となるメジャー制覇に挑む。

 松山以外の日本勢は石川遼(Ryo Ishikawa)が通算10オーバーで40位タイ、今平周吾(Shugo Imahira)が同13オーバーで55位タイとなった。(c)AFP