【9月20日 AFP】スペイン1部リーグ、FCバルセロナ(FC Barcelona)のジョゼップ・マリア・バルトメウ(Josep Maria Bartomeu)会長が、リオネル・メッシ(Lionel Messi)との対立は望んでおらず、メッシが新監督の下でのプレーを喜んでいるはずだと話した。また、辞任の意思がないことも口にしている。

 メッシは、バルトメウ会長が契約解除に関する約束を破ったと主張しながらも、残留以外に道はないことを認め、チームに合流した。しかし契約が切れる2021年夏にはフリーで退団する可能性がある。

 このメッシの退団騒動について、地元テレビ局TV3のインタビューに応じたバルトメウ会長は「メッシと争うつもりはない」「メッシはわれわれのキャプテンでリーダーだ。問題は一時保留で、過去の発言は過去のものだ」と話した。

「理事やコーチングスタッフなら誰でもそうだと思うが、私も世界最高の選手を手放すわけにはいかなかった。チームは彼を必要としている。問題は内輪で話し合うべきだし、チームと選手にはサポートが必要だ」

「われわれは、メッシが今も共にいることを喜ばなくてはならない。彼は(新監督の)ロナルド・クーマン(Ronald Koeman)についても喜んでいる。重要なのはメッシがバルサという、自分の故郷のためにプレーすること。このクラブで引退してほしいし、われわれもメッシのいるプロジェクトに乗り出したい」

 メッシをめぐる混乱の中でバルトメウ会長は非難を浴びており、すでに退陣を求める署名が2万867人分集まっている。このうち1万6520人分が有効と証明されれば、会長は不信任投票の危機に直面する。そしてそこで3分の2以上の反対票が集まれば辞任しなければならず、早ければ来年1月にも次の会長選が行われる。

 それでも会長は「現時点では誰も辞任は考えていない」「クラブは立ち止まらない。署名の数に理事会は驚いているが、われわれは民主主義とクラブの規則を尊重する」と話している。(c)AFP/Thomas ALLNUTT