【9月20日 AFP】サッカーウェールズ代表FWギャレス・ベイル(Gareth Bale)が19日、スペイン1部リーグのレアル・マドリード(Real Madrid)からイングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に1年の期限付きで復帰した。ベイルは数々のトロフィーを獲得したレアルでの経験を生かし、12年ぶりのタイトル獲得を目指す古巣の力になれると自信を示した。

 31歳になったベイルは現在故障があるため、古巣での再デビューは10月下旬になる見通しとなっているが、レアルでジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督の構想外となった後で、自身が今でも世界最高の選手の一人であると証明することがモチベーションだと話している。

 ベイルはトッテナムのウェブサイトで、「ここを離れたときから常にいつか戻ってきたいと思っていた。そして今、その機会がやってきた」と復帰を喜んだ。「良い組み合わせ、良いタイミングだと感じている。飢えているしやる気に満ちている。結果を出したい。早くスタートを切りたい」

 一方のレアルは、2013年にトッテナムから8500万ポンド(約115億円)という当時の世界最高額となる移籍金で加入し、4度の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)制覇と2度のリーグ優勝を経験したベイルに対し、「クラブ史上最も多くの成功を収めた時期にその一部であった選手の幸運を祈る」と感謝をつづった。

 2019年5月にジダン監督が復帰してから、ベイルは冷遇されるようになった。

 昨季は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)により中断したリーグ戦が再開してから2試合しか出場しておらず、レアルがマンチェスター・シティ(Manchester City)に敗れた8月のチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦ではメンバー外だった。

 なお、トッテナムはベイルの給与3000万ユーロ(約37億円)の半分を負担すると報じられている。

 背番号9をまとうベイルは、イングランド代表の主将ハリー・ケイン(Harry Kane)、韓国代表の孫興民(Heung-Min Son、ソン・フンミン)とエキサイティングな3トップを形成することになる。

 またトッテナムは同日、レアルからスペイン代表の左SBセルヒオ・レギロン(Sergio Reguilon)を獲得したと発表。移籍金は3000万ユーロと伝えられているが、レアルは今後2年間は23歳の同選手を買い戻せるオプションを保持しているという。(c)AFP/Kieran CANNING