【9月19日 AFP】ツール・ド・フランス(2020 Tour de France)は18日、第19ステージ(ブールカンブレスからシャンパニョル、166.5キロメートル)が行われ、チーム・ユンボ・ビスマ(Team Jumbo Visma)のプリモシュ・ログリッチ(Primoz Roglic、スロベニア)が今大会残り2ステージとなる中で総合首位を維持した。

 ステージはチームサンウェブ(Team Sunweb)のセーアン・クラーウアナスン(Soren Kragh Andersen、デンマーク)が残り16キロメートル地点でアタックを仕掛け、同3キロメートルで抜け出して勝利した前週の第14ステージに続く勝利を手にした。

 クラーウアナスンは「世界最大のレースで自分の力を証明している」「『マジかよ。ツールで1大会2勝も挙げちゃったよ』と思った」「これはサンウェブのここ2〜3年間の努力の成果だ」と喜んだ。

 総合争いでは、ログリッチがUTE(UAE TEAM EMIRATES)に所属する同胞のタデイ・ポガチャル(Tadej Pogacar)に57秒差をつけて首位に立っている。

 両者は、1級山岳が登場する19日の個人タイムトライアルでの激突に注目が集まっており、ポガチャルもログリッチ打倒を宣言している。

 年下の21歳ポガチャルは、つい先日スロベニア国内でのタイムトライアルで実際に勝利しているが、ログリッチは「ここまで好調だ。それに大一番のために体力も温存できている」「あしたどう対応するかは頭に入っている。体調も問題ないし、わくわくしている」と語った。

 ポイント賞争いでは、ドゥクーニンク・クイックステップ(Deceuninck Quick Step)のサム・ベネット(Sam Bennett、アイルランド)が、ボーラ・ハンスグローエ(Bora Hansgrohe)のペーター・サガン(Peter Sagan、スロバキア)を抑え、マイヨ・ヴェール(グリーンジャージー)獲得へさらに前進している。(c)AFP/Damian MCCALL