【9月19日 AFP】台湾で19日、李登輝(Lee Teng-hui)元総統の告別式が行われ、訪台中のキース・クラック(Keith Krach)米国務次官(経済成長・エネルギー・環境担当)や森喜朗(Yoshiro Mori)元首相らが参列した。

 式ではチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ(Dalai Lama)14世がビデオメッセージで哀悼の意を寄せ、「李元総統が民主主義と自由のために尽力してくれたことに敬服する。親しい友として彼のことをいつまでも忘れず、仏教徒として祈り続ける」と語った。

 式中にクラック氏が発言することはなかった。

 クラック氏は18日、台湾当局の高官らと非公開の会談を行い、その後、蔡英文(Tsai Ing-wen)総統との夕食会に参加した。

 蔡氏はその後、ツイッター(Twitter)に「きょう行った実りある会談で、台湾と米国の関係がより緊密になり、さらなる協力への道を切り開くことができると確信している」と投稿した。

 一方、中国政府は18日に台湾海峡(Taiwan Strait)近くで軍事演習を実施。これを受けてマイク・ポンペオ(Mike Pompeo)米国務長官は、中国が「軍事騒動」を起こしたと非難した。(c)AFP