【9月19日 AFP】テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2020)は18日、男子シングルス3回戦が行われ、世界ランキング1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)や大会連覇を狙う同2位のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)ら上位シード勢が順当に準々決勝進出を決めた。

 今大会はここまで無観客で試合が行われているが、イタリア政府はこの日、20日の準決勝から会場のフォロ・イタリコ(Foro Italico)に1000人の入場を許可すると発表。限られた人数のファンの動員を認める決定については、ナダルやジョコビッチも歓迎する姿勢を見せている。

 ドゥサン・ラヨビッチ(Dusan Lajovic、セルビア)に6-1、6-3で快勝した大会第2シードのナダルは試合後、「十分に安全なら素晴らしいことだ」とコメント。同胞のフィリップ・クライノビッチ(Filip Krajinovic)を7-6(9-7)、6-3で退けた第1シードのジョコビッチは、「もちろん全く人がいないより1000人の方がいい。僕たち選手はファンがいなくて寂しいから」と話した。

 ウェスタン&サザンオープン(Western and Southern Open 2020)では優勝するも、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)では失格となった米国でのハードコートシーズンを終え、ジョコビッチは約10日後に開幕が迫っている全仏オープンテニス(French Open 2020)に向けて調整を進めている。

 次戦は快進撃を続けていた18歳のロレンツォ・ムゼッティ(Lorenzo Musetti、イタリア)を6-4、6-0で破った予選勝者のドミニク・コーファー(Dominik Koepfer、ドイツ)と対戦する。

 一方のナダルは、同日の試合でホベルト・ホルカシュ(Hubert Hurkacz、ポーランド)に3-6、6-2、6-4で逆転勝ちした第8シードのディエゴ・シュワルツマン(Diego Schwartzman、アルゼンチン)と顔を合わせる。

 優勝した2月下旬のメキシコ・オープン(Abierto Mexicano TELCEL Presentado Por HSBC 2020)以来となる大会出場となっている34歳のナダルは、3年連続10度目のイタリア国際制覇を目指している。(c)AFP