【9月18日 時事通信社】米連邦捜査局(FBI)のレイ長官は17日、下院国土安全保障委員会で証言し、ロシアが11月の米大統領選に影響を及ぼそうと、「絶え間ない誤情報」を流し続けていると警告した。民主党候補のバイデン前副大統領を標的とし、ロシアが2016年大統領選に続き、再選を目指すトランプ大統領に肩入れしているという見方を示した。

 米情報機関は16年の大統領選で、ロシアがインターネット交流サイト(SNS)による世論操作などを通じトランプ陣営を支援したと断定。今回の選挙でもロシア、中国、イランなどが介入を試みているとされる。

 レイ氏は、そうした誤情報によって「選挙に対して有権者が信頼を失わないか心配している」と表明。「(外国からもたらされる)雑音と混乱のために国民が(選挙を)無益だと感じるようになれば、対応が極めて難しくなる」と懸念を示した。

 トランプ氏はかねて、新型コロナウイルスの感染拡大で郵便投票が大幅に増えれば、「不正も増える」と主張。17日にはツイッターに、今回大統領選の結果が「決して正確に確定されないかもしれない」と投稿するなど、選挙の信頼性に率先して疑問を呈している。

 レイ氏はこのほか、各地で続く黒人差別抗議デモに過激派が入り込み、「平和的抗議行動を乗っ取っている」と警告。トランプ氏が抗議デモ隊を「過激左翼が扇動している」と敵視していることを念頭に、大統領選が近づくにつれ、極右や極左の集団による衝突などが増加する恐れがあると警鐘を鳴らした。(c)時事通信社