【9月18日 AFP】ハリケーン「サリー(Sally)」が米アラバマ州からフロリダ州の沿岸地域を通過し、被災した住民らは17日、片付けに追われた。

 サリーは16日、5段階中下から2番目の「カテゴリー2」の勢力を保って上陸。道路が冠水して川のようになったほか、木々が倒れたり、送電線が破壊されたりした。

 大きな被害を受けた都市の一つ、アラバマ州オレンジビーチ(Orange Beach)の住民のマット・ウィルソン(Matt Wilson)さんは、地元テレビ局WPMI TVに「家の窓が吹き飛ばされた」と話した。その上で「家全体が水上に浮かぶボートのように揺れた」「本当に怖かった」と語った。

 オレンジビーチ警察のトレント・ジョンソン(Trent Johnson)警部補はAFPに対し、市内で1人が死亡したと明らかにした。

 全米の停電状況を示すウェブサイト「PowerOutage.US」によると、17日現在、アラバマ・フロリダ両州で40万世帯以上が依然停電している。

 大規模な洪水被害に見舞われたフロリダ州ペンサコラ(Pensacola)では、繁華街の道路が冠水して湖のようになった。車はタイヤの上まで水に漬かり、猛烈な風が水面を波立たせた。

 フロリダ州のロン・デサンティス(Ron DeSantis)知事は17日、被災状況を視察するため、ペンサコラを訪問する予定。

 映像は米CBSテレビが16日撮影・提供。(c)AFP/Gianrigo Marletta, with Leila Macor in Miami