【9月18日 AFP】米大統領選の民主党候補ジョー・バイデン(Joe Biden)前副大統領(77)は17日、出生地ペンシルベニア州スクラントン(Scranton)で地元住民との対話集会に臨み、ドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領の新型コロナウイルス対応は「ほとんど犯罪的」だと激しく非難した。

 ペンシルベニア州は大統領選の行方を左右する激戦州。2016年の前回大統領選ではトランプ氏が勝利しており、バイデン氏は勝敗の鍵を握る白人労働者層へのアピールに力を入れている。

 100人が参加した対話集会は、ソーシャル・ディスタンシング(社会的距離)を保ったドライブイン形式で行われ、屋外のステージ前に駐車した車の中から有権者が質問を投げかけ、ステージ上からバイデン氏が答えた。

 バイデン氏は自身を勤勉な米国人の擁護者と位置づけ、こうした人々は、労働者の家庭を助けることよりもウォール街(Wall Street)の株価上昇を優先する大統領にないがしろにされてきたと訴えた。

 また、新型コロナ流行で影響を受けた有権者らの質問に対し、トランプ氏は今年初めに新型ウイルスの脅威の深刻さを理解していたにもかかわらず、国民から隠していたと主張。「トランプ氏は知っていたのに、何もしなかった。ほとんど犯罪的だ」「この大統領は退陣するべきだ」と激しい言葉で批判した。

 さらにバイデン氏は2020年大統領選を、ブルーカラーの米国人家庭の間で育った自身が億万長者の不動産王トランプ氏に挑む「スクラントンとパーク街(Park Avenue、ニューヨークのオフィス街)の間の戦い」として描写。

「私が決して相いれないのは、トランプ氏のように何もかもを相続し、それを浪費する人々だ。必死に働いている人たちではない」と述べ、大衆にアピールした。(c)AFP/Jim Watson, with Michael Mathes in Washington