【9月18日 AFP】イングランド・プレミアリーグは17日、残りの今シーズンに関する中国での放映権について、同国のIT大手、騰訊控股(テンセント、Tencent)が運営する騰訊体育(テンセントスポーツ、Tencent Sports)と新契約で合意したと発表した。

 これにより、視聴者は19日からテンセントのデジタルプラットフォームで今季残りの全372試合を見られるようになる。中国国内のファンは、うち半分を無料で視聴可能となり、残りの試合はメンバーシップサービス上で見ることができる。

 プレミアリーグは、放映権料の未払いをめぐる争いを経て、前月に中国のストリーミングサービスPPTVとの契約を打ち切っていた。PPTVは2019-20シーズンの放映に関し、3月の支払期限を守らなかったとされている。

 PPTVは2019年から2022年にかけ、1シーズン全380試合を配信する総額7億ドル(約743億円)と報じられる額の契約を結んでいたが、契約初年はリーグ戦が3月から6月まで中断されるなど、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)による打撃を受けた。

 今回のテンセントとの契約は、すでに新型ウイルスの影響による大損失と向き合っているプレミアリーグにとって大きな救済となる。同リーグは昨シーズンを予定通りの日程で完了できなかったとして、国内外の放送局に3億3000万ポンド(約448億円)の払い戻しをすることになっており、前週開幕した新シーズンも全試合が無観客で行われている。(c)AFP/John WEAVER