【9月18日 AFP】陸上、ダイヤモンドリーグ(Diamond League 2020)の今季第3戦ローマ大会(Golden Gala Roma)が17日に行われ、男子棒高跳びのアルマンド・デュプランティス(Armand Duplantis、スウェーデン)が、26年前の1994年7月にウクライナの鳥人セルゲイ・ブブカ(Sergey Bubka)氏がマークした6メートル14を破り、屋外世界新記録となる6メートル15で優勝した。

 すでに2月に行われた競技会で6メートル18の室内世界最高記録をマークしていた20歳のデュプランティスは、温暖で風もない完璧なコンディションの中、2本目の挑戦で世界記録を更新したが、会場のスタディオ・オリンピコ(Stadio Olimpico)は無人で観客からの祝福はなかった。

 米国出身のデュプランティスは、「今もまだ夢の中にいるようだ」「現実とは思えず、すごくクレイジーな気分だ」とコメント。

 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で東京五輪や欧州選手権(2020 European Athletics Championships)が延期となる中、屋外世界新記録を目標に定めていた20歳のスターは、「自分が心底から目指していたことだった。屋内か屋外かでいろいろと混乱があった」「混乱を晴らすために、屋外での最高記録を『とにかく達成するしかないだろう?』と思っていた」と語った。(c)AFP/Emmeline MOORE