【9月18日 AFP】世界で拡大している新型コロナウイルスの発生地である中国の武漢(Wuhan)で、国際線の運航が再開した。新型コロナウイルスが最初に発生して以降8か月にわたり運航は停止していた。

 中国は今年3月、コロナウイルスの感染拡大に世界各国が警戒を高めたことを受けて国際線の運航を停止。現在は、渡航・移動制限、検査、ロックダウン(都市封鎖)の実施により、国内でのウイルスの感染をほぼ抑制している。

 国営中国中央テレビ(CCTV)によると、韓国の格安航空会社ティーウェイ航空(T'way Air)の旅客機は17日午前、乗客60人を乗せ武漢天河国際空港(Wuhan Tianhe International Airport)に着陸した。空港では白い防護服とマスク、フェースシールドを身に着けた当局者らが、到着した乗客のパスポートを確認する様子がみられた。

 CCTVの報道の中で、武漢の民用航空当局は武漢に到着する国外からの渡航者は全員、出発前72時間以内に検査を受けなければならないと述べた。中国は現在も、大半の外国人の入国を禁止し、入国が許可された外国人も2週間の隔離を順守する必要がある。

 中国民用航空局(CAAC)によると、ティーウェイ航空は武漢と仁川国際空港(Incheon International Airport)を結ぶ便を週1回運航する。北京や上海など他の大都市はすでに国際線の直行便の離着陸を認めているが、査証(ビザ)手続きや健康診断を厳格化している。(c)AFP