【9月18日 Xinhua News】中国の電子商取引(EC)大手アリババグループ(Alibaba Group)の新事業で、世界初となるスマート製造プラットフォーム「犀牛智造」が16日午後、浙江省(Zhejiang)杭州市(Hangzhou)で公開された。同時に、同グループのスマート製造1号プロジェクト、犀牛智造スマートファクトリーも同市で正式に稼働を開始した。

 犀牛智造はアパレル業界を皮切りとし、アリババのプラットフォームに蓄積された消費行動のデータを活用して、通販サイト「淘宝(タオバオ、Taobao)」や「天猫(Tモール、T mall)」の販売業者にファッション・トレンド予測を提供する。また、アリババグループのデジタル化能力により、中小事業者の効率的で質の高い、カスタマイズド生産へのモデル転換を支援する。

 犀牛智造の伍学剛(Wu Xuegang)CEOは、クラウドコンピューティング、モノのインターネット(IoT)、人工知能(AI)を結び付けた犀牛智造の稼働効率は、業界平均の4倍レベルに達すると説明。受注数の下限を業界平均の1千件から100件に引き下げ、納期を15日間から7日間に短縮したという。

 それに、犀牛智造はデジタルファクトリーでもあり、扱う生地には全て個別のIDが付与され、入荷から裁断、縫製、出荷までリンクの追跡が可能となっている。(c)Xinhua News/AFPBB News