【9月17日 AFP】オーストラリアの駐カンボジア大使は15日、ツイッター(Twitter)にスッポン料理の写真を載せたことを謝罪した。スッポンは絶滅危惧種に指定されている種もあり、一部地域では大切に保護されていることからネット上で怒りの声が上がった。

 パブロ・カン(Pablo Kang)大使は今月初め、パイリン(Pailin)を訪れた際、パーティーで出されたスッポン料理の画像をツイッターで共有したが、批判されたため削除した。

 カン氏は15日、ツイッターに「スッポンとウナギのツイートを削除した。不快に感じたすべての人に謝罪する」と投稿した。

 カンボジアではスッポンの一種が人気で、合法的に養殖され、食材として販売されている。このためカン大使の「失態」について、カンボジア人はほぼ無関心だった。スッポンの肉はスープに使われることが多く、特に首都プノンペンで人気が高い。

 しかし、スッポンの多くの種は世界各地で絶滅の危機にひんしているとされており、このため大使の投稿が怒りを集めてしまった。

 オーストラリア大使館は地元メディアVODに対し、スッポン料理は公式の食事として提供されたもので、大使はスッポンが天然ではなく養殖であると確認していたと説明した。

 カン氏は投稿について「料理を宣伝するためではなく、最近地方を訪問した際に提供された料理を見せようと思っただけだった」と述べている。(c)AFP