【9月21日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーメジャー第2戦、第120回全米オープン選手権(2020 US Open Championship)は20日、米ニューヨーク州ママロネック(Mamaroneck)のウィングドフットゴルフクラブ(Winged Foot Golf Club、パー70)で最終日が行われ、ブライソン・デシャンボー(Bryson DeChambeau、米国)が通算6アンダーを記録し、自身初のメジャー制覇を果たした。

 27歳のデシャンボーはパー5の9番で約12メートルのイーグルパットを沈めるなどし、この日3アンダーの「67」を記録すると、2位のマシュー・ウルフ(Matthew Wolff、米国)に6打差をつけた。

 ゴルフへの科学的なアプローチと隆々の筋肉で圧倒的な飛距離を出すことで知られるデシャンボーは、今大会の23ホールでしかフェアウエーをとらえられなかったものの、この日はただ一人アンダーパーを記録。優勝選手が最終日にただ一人アンダーパーを記録したのは1955年大会以来の出来事で、大会の歴史を通じても達成者は4人しかいない。

 ライバルたちが苦戦したコースレイアウトと全米オープンの典型的な深いラフであっても、エクササイズとプロテインで作り上げたパワフルなドライバーショットを放ち、計算と正確な読みで堅実なショットメーキングを見せたデシャンボーを止めることはできなかった。

 デシャンボーに2打差の首位から出たウルフだったが、全米オープンでは1923年大会のボビー・ジョーンズ(Bobby Jones、米国)氏以来となる最年少優勝、メジャー大会では1997年のマスターズ・トーナメント(The Masters Tournament)を制したタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)以来となる同記録の達成はならなかった。

 2010年の全英オープン(The Open Championship)覇者ルイ・ウーストハイゼン(Louis Oosthuizen、南アフリカ)は首位から8打差と大きく離され通算2オーバーの3位、ハリス・イングリッシュ(Harris English、米国)が通算3オーバーで4位、ザンダー・シャウフェレ(Xander Schauffele、米国)が通算4オーバーの5位に入った。

 松山英樹(Hideki Matsuyama)は「78」でスコアを大きく落とし、通算8オーバーの17位タイ、石川遼(Ryo Ishikawa)は通算18オーバーの51位タイに終わった。(c)AFP