【9月17日 Xinhua News】中国湖北省(Hubei)武漢市(Wuhan)で新型コロナウイルスの流行期間中も武漢にとどまったことで中日両国民から注目を集め話題となった嶋田孝治さんがこのほど、中国の永住権を取得した。同市公安局が14日、明らかにした。

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 知らせを受けた嶋田さんは大喜び。コロナ流行期間中に100日以上滞在した同市江夏区(Jiangxi)法泗鎮(Fasi)聯盟村を再び訪れ、滞在期間中に生活面の支援をしてくれた村民らにお礼の気持ちを伝えた。

 嶋田さんは今年72歳。武漢で生活し10年になる。日本にいた頃は、中国人留学生50人以上の保証人になり、学費の立て替えを引き受けたこともある。退職後の2010年に、当時世話をした留学生の招きで同市に生活の場を移した。昼間は武漢大学(Wuhan University)の近くで日本風カレーライスの小さな店を経営、閉店後には店で無料の日本語教室を開いた。教え子は10年間で2千人を超えるという。3年連続で武漢の貧困小学校を支援したほか、地元ビーフン店の経営者に日本のカレーの作り方を無料で伝授し、中国人同業者と「裕福への道」を共有している。

 日ごろから節約に努める嶋田さんは、今でも車庫を改造した借家で暮らしている。本棚にはぎっしりと本が並び、床も本で埋まっている。中国の歴史が好きで若い時には中国の多くの都市を巡ったという。今は多くの時間を執筆に費やし、このほど「晴耕雨読」という随筆を書き終えた。自身の体験を通じて武漢の素晴らしさを日本人に伝えている。

 武漢を第二の故郷としてコロナ流行期間中も武漢を離れず、短編動画を作り武漢の人々を励まし続けた。嶋田さんのこのような姿は、中日両国の人たちの大きな反響と共感を呼んでいる。(c)Xinhua News/AFPBB News