【9月17日 Xinhua News】中国の動画配信大手ビリビリ(嗶哩嗶哩、Bilibili)の依頼で製造された科学普及コンテンツ配信用のリモートセンシング衛星が15日、黄海海域で打ち上げられ、予定された軌道に無事投入された。

 同社の事業担当者によると、この衛星は海上打ち上げ運搬ロケット「長征11号」を使って予定の軌道に投入された後、高度535キロの太陽同期軌道から地球を見下ろし、天体を観測する。衛星は高画質のカラー映像と画像を取得でき、科学普及とデータサービスの二つの機能を備えている。

 ビリビリの李旎(Li Ni)副董事長兼最高執行責任者(COO)は、衛星が取得した大量のリモートセンシング映像や画像データをもとに科学普及コンテンツを制作し、定期的に同社サイトで配信すると紹介。コンテンツの分野は科学技術や人文科学、歴史、自然、公益、教育など多岐にわたり、将来的にはビリビリのユーザー向けにカスタマイズされた撮影も行い、衛星から撮影した美しい地球の写真も提供すると述べた。

 長光衛星技術が独自に開発したこの新型動画衛星は、科学普及機能を備えているだけでなく、軌道投入後にはこれまで打ち上げられた「吉林1号」衛星とネットワークを構築し、政府や業界、「一帯一路(Belt and Road)」沿線ユーザーに対し、より充実したリモートセンシングデータと製品サービスを提供していく。(c)Xinhua News/AFPBB News