【9月17日 AFP】テニス、イタリア国際(Internazionali BNL d'Italia 2020)は16日、男子シングルス2回戦が行われ、大会第2シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は6-1、6-1で世界18位のパブロ・カレーニョ・ブスタ(Pablo Carreno Busta、スペイン)を一蹴し、自身6か月以上ぶりとなる一戦に勝利した。

 9度の大会制覇を誇るナダルは、先日の全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2020)で4強入りした同胞を下して3回戦進出。「完璧なスタートになった。安定していて、フォアハンド、バックハンド共に良いショットを打てた」と満足感を示した。

「パブロはニューヨークでの素晴らしい大会から少し疲れていたかもしれないが、個人的には非常に安定した真剣な試合をプレーできたし、良い部分が多かったから、とても満足している」

 新型コロナウイルスの懸念を理由に米国でのハードコートシーズンを回避したため、優勝した2月下旬のメキシコ・オープン(Abierto Mexicano TELCEL Presentado Por HSBC 2020)以来となる大会出場となっているナダルは次戦、準々決勝進出を懸けて第13シードのミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)とドゥサン・ラヨビッチ(Dusan Lajovic、セルビア)の勝者と対戦する。

 現在34歳のナダルは、27日から開幕する今季最後の四大大会(グランドスラム)、全仏オープンテニス(French Open 2020)の前哨戦として行われる今大会に、世界1位のノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)に次ぐ第2シードとして臨んでいる。

 他の多くの選手たちはハードコートからクレーコートへとサーフェスの厳しい切り替えをすることになるが、ナダルは自身が最多13回目の優勝を狙う全仏オープンにおいて、それがライバル勢にとって不利に働くとは考えていないと話し、「もしローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)が今週だったらそうかもしれない。(でも)ローラン・ギャロスは2週間先だから関係ないと思う」と付け加えた。

 イタリア国際で通算62勝6敗の戦績を誇るナダルが仮に今大会を制せば、現在35回で並ぶジョコビッチを抜き、マスターズ1000(ATP Masters 1000)の通算優勝回数で歴代単独トップに立つ。(c)AFP