【9月17日 AFP】フランスプロサッカーリーグ連盟(LFP)は16日、同国リーグ1のオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)戦でレッドカードを受けて退場になったパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)のネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)に対し、2試合の出場停止処分を科すと発表した。また、ネイマールが人種差別を受けたと申し立てたマルセイユのアルバロ・ゴンサレス(Alvaro Gonzalez)に対する調査も始められるという。

 23日に予定されている次回の規律委員会には、PSGが0-1で敗れ、試合終了間際に両チームによる衝突が発生して計5人が退場になったこの一戦で、ゴンサレスに唾を吐いた疑いがあるアンヘル・ファビアン・ディ・マリア(Angel Fabian Di Maria)も呼び出される。

 ゴンサレスの後頭部をたたき退場になったネイマールは「猿」と呼ばれたとしているが、ゴンサレスはこの申し立てを否定している。

 LFP規律委員会の責任者を務めるセバスティアン・デヌー(Sebastien Deneux)氏は、「言葉が交わされたことは分かっているが、今のところ選手たちを呼び出すための確実性は十分でない」とコメントした。

 デヌー氏によれば、人種差別があったという申し立てを立証する十分な証拠があるかどうかを決めるため、調査では映像が詳細に確認されるという。

「実際に何が言われ、何が聞こえた」かの証明が目標だと続けたデヌー氏だが、委員会は「客観的で具体的な要素」を判断するだけだと主張した。

 スペインメディアが報じたように、ネイマールがゴンサレスに同性愛嫌悪発言をしたのかについても調査される可能性がある。

 他の選手では、マルセイユのジョルダン・アマヴィ(Jordan Amavi)を蹴ったPSGのライヴィン・クルザワ(Layvin Kurzawa)には6試合、マルセイユのダリオ・ベネデット(Dario Benedetto)と衝突したレアンドロ・パレデス(Leandro Paredes)には2試合の出場停止処分が下された。

 さらに、アマヴィにも3試合の出場停止処分が言い渡されており、同じくレッドカードを受けたベネデットは17日に行われるサンテティエンヌ(AS Saint-Etienne)戦に出場することができない。(c)AFP