バルバドス、英女王元首の君主制廃止へ 来年11月に共和制移行
発信地:セントジョンズ/アンティグア・バーブーダ
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【9月17日 AFP】カリブ海(Caribbean Sea)の島国バルバドスは15日、エリザベス英女王(Queen Elizabeth II)を元首とする現在の君主制を来年11月までに廃止し、共和制に移行すると発表した。植民地支配の過去からの完全な脱却を目指すとしている。
この決定は、議会開会に際しミア・モトリー(Mia Mottley)首相の代理としてサンドラ・メイソン(Sandra Mason)総督が行った「女王演説(Throne Speech)」で正式に発表された。
メイソン総督は、英国からの独立後、半世紀以上が経過した今、「植民地時代の過去から完全に脱却する時が来た」と宣言。「バルバドス国民はバルバドス人の国家元首を望んでいる」とし、「これはわれわれが何者であるかということ、そしてわれわれに達成可能なものについての自信を示す究極の宣言だ」と言明した。
メイソン総督は「バルバドスは完全な主権国家に向けた次の合理的段階へと進み、(2021年11月30日の)独立55周年を祝う時までに共和制に移行する」と説明した。
英王室の報道官は、演説について問われると「これはバルバドスの政府と国民の問題だ」と述べた。
エリザベス女王は現在、英国に加え、カナダやオーストラリアを含む旧英植民地15か国の元首。これら15か国では総督が女王の代理を務めている。(c)AFP