【9月16日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump大統領の妻メラニア(Melania Trump)夫人の故郷であるスロベニア・セブニツァ(Sevnica)近郊で15日、メラニア氏の等身大の銅像が披露された。セブニツァでは以前、夫人の木製の彫像が展示されていたが、今年7月に放火によって焼失している。

 銅像の制作者はコンセプチュアル・アート(概念芸術)を専門とする米芸術家、ブラッド・ダウニー(Brad Downey)氏。燃やされた彫像もダウニー氏の作品だった。

 スロベニアではトランプ家をモチーフにした芸術作品が強い反発を招いてきた。ポピュリズム(大衆迎合主義)政治に対する批判を目的に、同国のセラプリカムニク(Sela pri Kamniku)村にトランプ大統領の木像が建造されたが、これも今年1月、放火により焼失した。

 服と靴が青く色付けされた前回の像とは対照的に、今回制作されたメラニア像は単色でできている。

 ダウニー氏はAFPに対し、この新作を「反記念像、反プロパガンダ」として機能させたいと語った。

 また、銅像を「風刺画」だと評する一方、11月の米大統領選の直前に新作を発表したのは売名行為ではないと否定。

 そしてトランプ氏の選挙活動を後押しすることになるとの懸念については一部認めたものの、作品は同氏の反移民政策に対する批判の意が込められており、本人の妻が移民であることも暗示していると主張している。(c)AFP