【9月16日 AFP】中国が開発する新型コロナウイルスワクチンの一般市民への投与は、早ければ11月にも準備が整うことが、関係者の話で分かった。各社がワクチン臨床試験の最終段階に入っており、開発競争は世界で過熱している。

 ワクチン開発を進める中国のシノバック・バイオテック(Sinovac Biotech)と中国医薬集団総公司(シノファーム、Sinopharm)の担当者らは共に、第3相臨床試験の終了後、年末にも自社ワクチンが承認される予定だとAFPに話していた。

 そして14日夜、中国疾病対策予防センター(CCDC)のバイオセーフティー首席専門家は国営中国中央テレビ(CCTV)の取材に対し、「11月か12月ごろ」には一般市民のワクチン接種が可能になる予定だと述べた。

 この専門家は「第3相臨床試験の結果を踏まえると、現在の進展状況は非常に順調」だと述べ、自身も4月にワクチンを接種したがこれまでのところ体調は良好だと話した。

 中国で開発中のワクチン候補のうち一部は、緊急措置として社会の機能維持に必要不可欠な仕事に従事する人にすでに投与されている。(c)AFP