【9月16日 AFP】ブラジル政府は15日、フランス・リーグ1のオリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)戦でレッドカードを受けたパリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)に所属するネイマール(Neymar da Silva Santos Junior)への支持を表明し、両チームの衝突を引き起こしたとされる「人種差別」を非難した。

 PSGが0-1で敗れた13日の試合終了間際、「猿」と呼ばれたとしてマルセイユDFアルバロ・ゴンサレス(Alvaro Gonzalez)の後頭部をたたいたネイマールには、リーグ1の規律委員会から処分が下される見通しとなっている。

 ゴンサレスはこの申し立てを否定しているが、ネイマールの母国であるブラジルの女性・家族・人権省は、世界最高額選手への支持を表明した。

 同省は発表文の中で「スポーツ界で表面化した新たな人種差別の問題に直面したことを受け、女性・家族・人権省はネイマール選手への連帯の意思を公に表明する」「人種差別は犯罪である」と記した。

 この前日には、同国のジャイル・ボルソナロ(Jair Bolsonaro)大統領が、この件に関してネイマールが記した見解をリツイートしていた。

 ネイマールの平手打ちによって発生した両チームの衝突では、計5人の退場者が出た。

 ネイマールには数試合の出場停止処分が下される可能性があるが、仮にリーグ側が同選手の申し立てが真実だと判断した場合、ゴンサレスにも同様の処分が科されるかもしれない。(c)AFP