室内で開けるのはタブー? 臭い缶詰、中身はニシン スウェーデン
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■強いうま味
客として参加したシェフのユーセフ・ネツラー(Joseph Netzler)さん(25)は初めての挑戦だ。村の小さな港が見渡せるバルコニーに座り、恐る恐る臭いをかいでから、シュールストレミングを口にしてみる。
「臭いは想像していたよりずっとまし。味も良かった。強いうま味がある」とネツラーさんはいい、「1~2年後に」また食べてみるかもしれないと語った。
マーリンさんはユーチューブ(YouTube)で、外国の人々がシュールストレミングの缶を屋内で開け、他の食材と合わせずにそれだけで全部食べようとしたり、悪臭にもん絶したりする動画を見てとても戸惑った。
ある動画では、米国人の友人同士が室内のテーブルの上で缶を開け、吐きそうになったり、息を詰まらせたりしながらなんとか試食していた。挑戦者の一人はニシンだけをひとかじりし、渋い顔で「臭いはどうにもならないし、味はただヌルヌルしているだけだ」と感想を述べた。
マーリンさんは、それでは吐きそうになって当然だと笑う。「そんな食べ方をしたら、私だって同じ感想になるでしょう」。そして、「食事は全体がとても大切。誰と一緒に、どんな場所で、どうやって食べるのか。私はそれを大切にしていきたい」と語った。(c)AFP/Tom LITTLE